こちらのデータをご覧ください。こちらは、中小企業・大企業の販売高の伸び率(株式会社富士通マーケティン-2105年12月21日)を示したデータです。
近年、中小企業は大企業に比べ、販売高が減少傾向にあることがわかります。
www.fujitsu.com/jp/group/fjm/resources/news/press-releases/2015/151221.html
それには、様々な要因が考えられますが、こちらは、中小企業庁が公表している2013年度版中小企業白書の「ITの活用に関するアンケート調査」です。
小規模事業者にIT担当者は必要ない?
小企業のIT担当者の人員確保は「不足している」との回答が最も多いですが、小規模事業者は「IT担当者を必要としていない」と回答する割合が大企業の12.1%比べ、32.9%と高めとなっています。
矛盾した2つのデータ
しかし、以下の2つのデータをご覧ください。いずれも、株式会社富士通マーケティン-2105年12月21日のデータです。小規模事業者の社内のIT化の推進状況レベルを表したものです。 担当者を必要としていないと回答しているにも関わらず、導入されたITを十分に活用できていないと回答しているのが57.5%と高くなっています。
こちらは、中小企庁委託「ITの活用に関するアンケート調査 2012/11 三菱UFJリサーチ&コンサルタント」のデータで、IT担当者が不要と答えているにも関わらず、ホームページの更新が年に1回以下の企業が49%もいることが分かります。
そして、更新担当者は「経営者」または「経営者の家族・親族」が4割を超えているというデータも有ります。
そして、こちらは、中小企業庁委託 「中小企業の成長と投資行動に関するアンケート調査」(2015年12月(株)帝国データバンク)のデータです。
ITを8分野で活用し、高収益を上げている企業は、IT人材の外注化を巧みに利 用していことがわかります。
- 小規模事業者は、IT担当者を必要としていない
- にもかかわらず、導入されたITを活用できてない。
- ホームページの更新頻度も少ない状態である。
- そんな、中小企業の売上は減少傾向にある。
- 収益を挙げている中小企業は、IT人材を外注化している。
以上のことから、小規模事業者は、IT人材を必要としていない訳では無く、必要だと思いながら、以下のような実情が予想できます。
- 人材が採用できない
- 人材はいてもスキルノウハウがなく
- 専任の担当者をおくほどの仕事が与えられない
- 専任の担当者をおくだけのコストをかけられない